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雲のように飄々と…月のように夜道を照らし…
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最近かなり頻繁に、色々な相談のメールをいただきます。
恋愛、学校での事、仕事、旦那の浮気、人間関係、私共の業界の人間とのトラブル、色んな悩みです。私は元々相談をされるタイプですし、苦ではありません。なるべく私なりに真剣に考え返信するようにしていますが、実際どうなんでしょう…。お役に立てているのでしょうか…。

私のような者が人様の役に立てるのであれば、それは嬉しい事であります。しかしながら、私の職業も忘れないでいただきたいのです。私は正義の味方ではありません。法も破れば、人を泣かせる事もございます。そんな者の意見で良ければ、喜んで返答させていただきます。

先日メールをいただいた方に「答えは自分の中にある筈です。」と答えさせていただきました。当たり前と言われれば当たり前の事なのでしょうが、とても大切な事だと思っています。


『己こそ己の寄るべ…』
全ては自分の中にある…、以前に記事にした事もありますが、昔中学校の先生に教えていただいた事なのです。私の中で、とても大切な『恩師からの教え』であります。
http://kumotuki.blog.shinobi.jp/Date/20061021/1/

例えば従業員がたくさんいる会社で、10人を一列に並べてまとめて怒るとしましょう。上司の説教が終った後、10人はそれぞれどんな状態になるでしょう。奮起して頑張ろう…と意欲を持つ者、全く気にせず笑っている者、ただ面倒臭そうな者、思い切りテンションの下がる者、自分は能無しなんだとひどく凹む者、人それぞれの反応をする筈です。

まぁ、十人十色といったところですが、大きく分けると2つに分かれます。悩む者と、悩まない者…。全員まとめて説教した筈なのに、なぜ差がでてしまうのでしょう。繊細な者と無神経な者、まぁ一概にそれだけではありませんよね。ただ単に無神経な人っていうのは生きていく上で少し楽かもしれませんね(笑)。

なぜ同じ状況下で、悩む・悩まないの差がでるのでしょう。私が見てきた方々(当然私も含めて)の事を考えますと、『ゆとり』が足りない時に人は悩むのではないか…そう考えております。この『ゆとり』という言葉がまたマルチ過ぎて少々厄介なのですが・・・。

時間のゆとり・金のゆとり・気持ちのゆとり、ここら辺が代表的なものでしょう。それぞれ、ゆとりが足りないとイラッとしたり、ドヨ~んとしたりするものです。それじゃあ、ゆとりを持って暮らそうか・・・と思っても、そう簡単な事ではございません。

時間にゆとりを持とうと思っても、仕事をしていれば自由な時間は限られてしまいます。銭のゆとりに至っては、自分の思い通りになりゃ誰も苦労しないって話です。時間も難しい、銭も難しい、じゃあ気持ちならどうだ・・・という事になります。

『己こそ己の寄るべ・・・』、内なる自分こそが一番頼りになる存在なんだ、と言えるところまで自己の心身を鍛える事が大切だという教えであります。誰かを頼った生き方をすれば、失敗した時、うまくいかなかった時に、ついつい他人や環境の所為にしてしまうものです。あの時、あの人が助けてくれれば全て上手くいったのに・・・。これは、良くありません。

理解はできるんですが、鍛えるという事は実際大変な事であります。鍛えるには時間もかかります。ただでさえ時間にゆとりが無いのに、これじゃ本末転倒です。貧乏から脱却するには資本金1千万が必要だよ・・・、と言われているような話です。1千万用意できるなら貧乏じゃないし・・・。

自己を鍛えもせずに気持ちのゆとりを作る・・・、難しそうですね(汗)。ところが、実はそうでもないんです。気持ちにゆとりが無いのに、そこで踏ん張ろうとするから尚の事ツラいんです。要は一回、行き着くところまで行きゃあ良いんです。ググッと、どん底まで・・・(笑)。

ちょっと禅問答のようになります。
悩む・・・、たくさん悩む・・・、たくさん悩みがあれば悲しい・・・、すんごく悲しい、ああぁ・・・。悩みが増えれば悲しくなるし、どんどんそこから抜け出せなくなってしまいます。深い悲しみを想像して下さい。例えば、身内の死・・・、最愛の人の死・・・。

大きな悲しみに遭遇した時、人は何をするのか。そう・・・、泣くんです。ほとんどの場合、どんなに大切な人が亡くなっても、5日も泣けば徐々に泣く間隔も広くなり、飯も少しずつ食えるようになり、いずれ立ち上がる事ができるのです。そういうものなんです。私にも経験があります。

悲しみは必ず薄らぐものであります。もし薄らぐ事無くずっと蓄積されていけば、人間はそれに耐え切れず生きていく事などできないでしょう。子供の頃の悩みや悲しみを、今になって思い出してみて下さい。何であんな事で悩んでいたんだろう・・・、と思う事はありませんか。もしそう思うなら、悩み・悲しみが薄らいだ証拠であります。

行き着くところまで行けば良いと申しましたが、じゃあどうすれば良いのか。泣きゃあ良いんです。どうせ悩んで悲しくて最後にゃ泣く訳ですから、先にパパッと泣いてしまいましょう。どんな方法でも良いのです。唐辛子を目に入れるとか、コショウを吸い込むとか、物理的なものは無しですよ。

感情的に思いきり泣ければ、方法は何でも構いません。悲しいDVDを観たり、泣けるマンガを読んだり・・・。その際、中途半端な物ではなく、必ず思いきり泣ける物を選んでください。私はちょっと前まで『シザーハンズ』と『ジョーイ』なんかを観ていました。最近はドラマの『1リットルの涙』を観ています・・・(汗)。

なぜそんな行動をするかというと、それは人間の持っている機能というか、仕組みの話になるのですが・・・。例えば、イタリアのとんでもなく美味しそうなスウィーツをテレビで観たとします。そのスウィーツを食いたくて食いたくて仕方がない。しかし、それはイタリアに行かなければ、食べることができません・・・。

即飛行機で飛んで行けりゃ良いのですが、なかなかそうもいきません。じゃあ、どうする?・・・代わりに近所で似たような物を食う訳です。そうすると、イタリアのスウィーツを食いたい衝動がピークだった時よりもグッと下がっている筈なのです。完璧にその衝動が無くなる訳じゃないんですけどね。

人間には、似たような代わりの行動をする事で、錯覚を起こし上手く誤魔化してしまう機能が備わっているのです。食欲だけの話ではありません。現実世界で恋愛が上手くいかなくても、アイドルや俳優を追いかけることによって、人を好きになる気持ちをスリ替えたりもできるのです。

コスプレやら格闘ゲームなども、ヒーローやヒロインになりたい願望の代替行為のようなものでしょう。服装でも、コピーブランドを身に着ける事によって、多少の満足に替えることもできるでしょう。しかし、所詮は『代わりの行為』ですから、それだけでは本当の満足は得られません。

『代わりの行為』は、上手に使えば良い精神衛生になりますが、使い方や方向性を間違えると、オタクやら精神病やらになってしまうのでご注意下さい。なるべくであれば、現実社会で恋愛を成就させ、身体を鍛えて強いヒーローになり、ブランド物が欲しければ仕事を一生懸命する、という方向を目指すようにしてください(笑)。

さて、『泣く』という行動に話を戻したいと思います。先にお話した通り、悲しみがある到達点に達した時に人間は『泣く』訳です。じゃあ泣いた後には、どうなるのでしょう。一回底まで行ってきたのと同じことであります。一回底まで行けば、後は上がるだけですよ(笑)。

また、馬鹿なヤクザ者が訳の解からん事を言い出した・・・とお思いでしょうが、最近では脳の研究をしている学者が同じような事を言っております。彼らは『泣く』という行為は、リセットと同様の機能を持っている・・・と言います。定期的に泣く事で、強烈にストレスを解消できるらしいのです。

学者と意見が合うのは少し癪にさわりますが、彼らに同意いたします。思い切り泣いた後には、少しだけ気持ちにゆとりができているものです。ほんの少し気持ちにゆとりができた後、もう一度悩み事と向き合ってみたらいかがでしょう。


悩み事のある方々、一度騙されたと思ってリセットボタンを連打してみて下さい。泣いて泣いて、そりゃもう徹底的に泣いてみて下さい!


きっと、悩み・悲しみが薄らいでいる筈です・・・。

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