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雲のように飄々と…月のように夜道を照らし…
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ライブドア元社長の堀江氏の裁判結果をニュースで見ました。
随分と※高い量刑が出ましたね・・・。
軽く驚いてしまいました。( ̄□ ̄;)!!
※私共の業界では、量刑を高いとか安いで表現します。なんか物の値段みたいですね。
私は、彼のファンではありませんし、応援もしておりません。先ず第一に顔が気に入りません。世間では憧れの眼差しで見ていた方も多いのでしょうが、いくら銭を持っていてヒルズに住んでるからといって、あの面じゃ憧れる気がいたしません。決して、不細工を貶(けな)している訳では無いのです。たとえ不細工であっても、男の面構えには色々と生き様的なものが現れる筈なのです。
堀江氏の表情を見ていると、どうにも信念的なものが感じられないのであります。あれだけ巨額なマネーゲームの中心にいた人物だという感じが全くと言って良い程しないのです。たとえ直接会った事が無くても、人間持っている雰囲気という物が画面からでも伝わるものなのですが・・・。
『こりゃあ、生徒会だな・・・。』
今回のライブドア事件を見ての正直な感想であります。
ちょっと勉強ができる活発な子供達が、生徒会の会議中にタバコを吸ってしまい、それが後日発覚したような感じに思えるのです。頭でっかちで世間知らずの僕ちゃん達が、誰が吸おうと言い出したとか、誰が一番先に吸っただとか、タバコを買ってきたのは誰だとか、そんな言い争いの類にしか見えないのです。
事件の中心の3人、堀江氏、宮内氏、熊谷氏、その他にも元役員のなんちゃらだ、元側近のかんちゃらだ、特別美人でもないのに美人広報だのが、次から次へと訳知り顔でインタビューに答えておりました。大体の人間が先ず「友人として、こう思います・・・。」みたいな話をするのですが、絶対に友人ではないだろ・・・と思うのです。
本物の友人ならいちいちインタビューに、ああでもねーこうでもねーなんて話はいたしません。言葉少なに「私は彼の言う事を信じています・・・。」としか言わないものであります。単に表面上仲良くしていただけの、薄っぺらい上っ面の付き合いなのでしょう。あれだけ銭に潤って、その程度の人間関係しか作れなかった事をとても可哀相に思います。
パクられた本人達も醜いものであります。「最初は全部庇(かば)う気だったが、あいつに反省の色が無いから全部喋る。」・・・、最低です。最初は庇う気だった・・・とか言わなければ、まだ何ぼかはマシなんですけどねぇ・・・。どんな能書きをたれても結果として、裏切りなのですから。
こんな程度の低い言い訳をする位なら「あいつの事、嫌いなんですよ。だから全部喋りますわ。」と言った方が、最初っから反目で潔が良いってもんです。最初から反目であれば裏切るもクソもありませんからね、その方がスッキリいたします。「奴の反省を促す為に・・・」なんて能書きには反吐が出ます。
部下が部下なら上司も上司、堀江氏も格好悪い事この上無い。良くも悪くもリーダーであるならば「全部、私が指示した事です。私以外に誰にも責任はございません。」と言うのが、筋でございます。それが言えないのであれば、一切黙秘をするのが長たる者の姿勢というものであります。
まぁまぁまぁ、格好悪い・・・。(-_-メ)
やった事がどうこうよりも、ここら辺が鼻について仕方がないのであります。良い事をした時も、悪い事をした時も、同じ釜の飯を食った者同士・・・なぁんて感覚は一切無いのでしょう。双方ともに、人として如何なもんかなぁ・・・と思います。
さてさて、人間の醜い部分の話はこの辺でやめておきます。肝心の裁判の結果なのですが、これまた少し異例で周囲の予想よりも重い刑罰に感じます。この手の初犯で、いきなり執行猶予無しの実刑判決なんて久しぶりに聞いた感じがいたします。同情するつもりは一切ありませんが、執行猶予付きが妥当であると思っています。
アメリカの法律では実刑25年位の量刑らしいのですが、あくまでここは日本であります。証券取引法違反で即実刑なんて、なかなかお目にかかれるものではございません。内容的に同じような事をしでかした日興証券と比較すると、あまりにも公平さを欠いているようで思わず首を傾げてしまいます。かたや即実刑、かたやお咎めなし・・・。明確な法整備も成されていないのが現状とは言え随分と曖昧なものです。
日興証券は400億、ライブドアがごまかしたのは53億、誰の目から見てもおかしな話であります。日興証券がお咎めなしって・・・、有り得ませんよね。ちなみに西武の堤義明氏はインサイダーで、懲役2年6月、罰金500万円、執行猶予4年の判決でした。村上ファンドの村上氏は、たぶんこの辺で落ち着く事でしょう。
テレビでの露出が多かったので、裁判所も変な気合いが入ってしまったのでしょう。簡単に世間の感情に流されやがって・・・、相変わらずいまいち信用できない機関であります。
大体にしてこのライブドア事件、被害者は誰なんでしょう。評論家どもは口を揃えて『一般投資家』と言います。株式市場や一般投資家といった言葉を使えばとても聞こえは良いものですが、私に言わせれば賭博場とバクチ打ちみたいなもんであります。競馬場で馬主の「今回うちの馬は絶対に勝つよ!」なんて台詞を真に受けて、皆がその馬券に銭を突っ込んだからといって、誰がその人達を被害者だと思うでしょう。被害者どころか、ただの阿呆でございます。
株式市場と競馬場を一緒にするな、と言う方も大勢いるでしょう。何が違うか説明できるもんなら、して頂きたいもんであります。そもそも株式というものは、充分な資金を用意できない起業家のために作られた支援的な意味合いを持ったシステムであります。才能ある経営者に資金を用意し、その代わり儲かった暁には配当金を下さいね・・・ってのが株式の本来の姿なのです。
昨日買った株を今日売って、いくら儲けただの損しただのって・・・そんな話がおかしいのです。今や世界中の株式市場は、本来の姿を見失いただのマネーゲームのフィールドと化しております。儲ける奴もいりゃぁ損する奴もいる、勝つか負けるかは時の運。いっその事、ビジネスだなんて調子こいた事を言ってないで、ドカンと大金でも賭けてモノポリーでもやって銭を取り合えば良いんです。
一般投資家もパチプロも雀ゴロも所詮はバクチ打ち、似たようなものであります。パチプロや雀ゴロは、負けたからと言って損害賠償の裁判を起こそうとはしないものです。退職金を突っ込もうが、コツコツ貯めた金を突っ込もうが、知った事ではありません。自分の馬鹿さ加減を反省するべきなのです。
バクチで負けて文句を言う位なら、最初からやらなきゃ良いんです。そんな事は日本人なら江戸時代から分っている話であります。間違って儲けた奴らは、誰も文句なんて言わんでしょう。バクチの負けはバクチで返せ・・・。バクチの話をしていたら止まらなくなってきたので、もうやめておきます(汗)。
何だか脱線してよく解らなくなってしまいましたが、最近の株式絡みの事件は聞けばあまりに不細工で悲しくなってまいります。パクられた奴の言い分も情け無ければ、被害者面の人間も情け無い・・・。どちらも単純に儲けようとしてやった結果なのですから・・・。
同じ釜の飯を食った人間は大切にしましょう。
バクチは負けるが華・・・と申します。
勝っても負けてもスカッと粋に笑いましょう。
こんなところでしょうか・・・(-_ゞ