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引退

先日、記事にした福島県矢祭町の根本町長が今期限りでの引退を表明いたしました。御歳、69歳だそうです。
長い間、本当にお疲れ様でした。<m(_ _)m>


「合併しない宣言」の福島・矢祭町長、引退表明(日本経済新聞)

矢祭町(Wikipedia) 

ハゲリーマン様の記事  


私は、つい最近のワイドショーで矢祭町の特集を見るまで、この町や町長の事を全く知りませんでした。興味を持ってからは、ネットで数多くのホームページや記事を読み漁りました。根本町長のとった行動は、まさしく『偉業』だと思うのです。ただただ、感服いたします。

前回は、私の思うリーダー像について語らせて頂きました。利益と負担の分配が大切だと申し上げました。過疎に悩む赤字財政の小さな町、当然分配のメインは『負担』と言う事になります。根本町長の分配は見事としか言い様がございませんでした。

夕張市の事を以前にお話した時、一番大きな責任の所在は『市長』『議員』『木っ端役人』と掲載させて頂きました。破綻の原因が、こいつらの所為なのですから、こいつらが誰よりも負担をカブるのが当然であります。しかしながら、この当然と言うべき行動を自らとった地方自治体は、殆ど無いというのが現状でしょう。

根本町長率いる矢祭町は、赤字財政をうやむやにごまかしてしまう為の『市町村合併』を拒否いたしました。それを期に、議員の定数削減、町の3役の減給、町職員の削減を次々と実行。
「職員が減って住民へのサービスが悪くなった。」と言われない為に、年中無休、さらには窓口業務の終業時間を18時半に延長したのです。

「議員も職員も税金から給料を貰って生活している。だから誰よりも働くのは当然の事だろう。私を捨て、公の僕であるべし。」これが町長の一貫した姿勢であります。町の職員には大きな負担になった事でしょう。しかし、職員達も町長の姿勢に習い、誇りを持ってそれを貫いております。負担を負うべき者が率先して行動をした、正しい姿がそこにある気がいたします。

信念を持って懸命に行動をすれば、人間同士気持ちは必ず伝わるものであります。町長や職員達の努力が通じ、町のどの施設にもボランティアの住民達が溢れております。公の僕として身を粉にして働く職員、自分達の町の為に頑張ってくれる職員達を手助けしようとする住民達。これこそが、人間たる者の社会ではないでしょうか。

根本町長が行った政策は、他にもたくさんございます。まぁ、この場ではキリがなくなるのでこの位にしておきます(汗)。

根本町長の功績は、財政的に自立を目指す立派な町・・・それはそれで素晴らしい事ですが、そんな事を言いたい訳ではございません。

行き交う人々が皆互いに挨拶を欠かさない素敵な町・・・、それが彼の創った町の姿であります。

素晴らしいリーダーであります!


根本良一町長、長い間本当にお疲れ様でした。<m(_ _)m>

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