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雲のように…月のように…

雲のように飄々と…月のように夜道を照らし…

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吐いた唾

『吐いた唾を飲む』という言葉がございます。
これは一度やると言った事を、発言を撤回しやらずに逃げるという意味でございます。私はこの行為が死ぬほど大嫌いなのであります。【吐いた唾は絶対に飲まない】私が意地でも守らなければならない最重要のルールでございます。
『吐いた唾を飲む』事の何が悪いのかと言いますと、なんせかんせ恰好が悪い。生き様が悪い事この上ない訳であります。

これは私共の稼業だけではなく、男女を問わず人間社会全般に関わる事だと思っております。
解りやすい例えを出すと「君と一緒にいれればそれでいい」とか言って付き合い出した男女が一ヶ月もしない内に「こんな髪型・服装にして欲しい」「あんな料理を覚えて欲しい」だのと、ああだこうだと言い始める。最初の話と違うだろ、こういった些細な事も立派に『吐いた唾を飲む』行為であります。「この仕事を一生頑張って一人前に・・・」なんて大騒ぎして人様に弟子入りし、たったの数年で「やっぱり自分に向いていなかった・・・」みたいな事を言い出す。よくある事ではあるのでしょうが、ほんのりイラッといたします。

これらを解決するのは簡単な話でございます。最初から調子に乗って能書きを垂れなきゃあ、誰も腹が立たないのであります。己の身の丈をわきまえもせず、何もして見せない内から「好印象を与えよう」とか、たいして根性もないのに「決意を周囲にアピールしよう」なんて余計な事をするからおかしな事になるのです。

はったりで自分を飾っても大概後でロクな目には遭わないものでございます。「俺はケンカがつよいぞ!」「金を持ってるぞ!」などとぬかしておいて、喧嘩は弱いわ借金は有るわ・・・となったら恰好が悪くて恥ずかしくて生きていられません。余計な事さえ言わなきゃあ恥ずかしい目に遭うこともない筈なのですが、必要以上に自分を大きく見せようという人間は少なくないのであります。

政治家なんぞときたら、こんな物ぁ日常茶飯事でございます。ホストクラブよりもまだ始末が悪い。
私の近所にも、しようもない議員がのうのうと暮らしております。自民党から新進党に乗り換えて、詫びを入れて再び自民党に戻り、反小泉の勢力に回り落選し、前回の選挙では「小泉政治の集大成!郵政民営化のためによろしくお願いします!」なぁんてほざいて回っておりました。プライドも男気もあったもんじゃぁありません。あんな腐った者でも当選すれば先生様でございます(笑)。

少し横道に反れますが、私は小泉首相(元)が好きでございました。政策の良い・悪いは知った事ではありませんが、あの頑なさは見ていて気分が良いのであります。ああいった人間が信念を持って政をするのであれば多少の間違いがあってもいたしかたないという気にまでなってしまいします。吐いた唾を飲まない人間は多少のズレがあっても信頼されるものであります。

常に正直でフェアな人間になりたいと思っている訳でもないのでありますが、不必要に人様に笑われる人間にはなりたくないと常日頃思っております。

【吐いた唾を飲まない】安易な発言を控え、そして約束は守るという自分に対しての『縛り』であります。

はったり・虚言・軽口は自分の格をどこまでも下げる物だと思っております。

だって見破る人には、一発で見破られてしまう訳ですから(笑)。

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