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私の地元は繁華街から東に車で15~20分程の住宅地であります。市営住宅や古いアパートが多く一昔前は低所得者層が一番多い所だったようでありますが、今では出世してご立派な住宅地。私の家は両親共働きではあったものの、ごくごく普通の何不自由ない中流家庭でございました。30年前当時、新しい造成地だったため今ほど家は無くガラーンとしたイメージが頭に残っております。
私はなかなか愛想が良く近所の方々に挨拶を欠かさない子供でした。お陰で近所の皆様には随分と可愛がっていただきました。やがて中学生になって服装もかなりガラが悪くなり、くわえタバコで歩くようになっても誰もが変わらず接してくれました。高校生位にもなると歩く先々で捕まっては世間話の相手をさせられておりました。庭いじりや家庭菜園の畑仕事の手を止めて声をかけてくれるのが嬉しくてついつい話を聞いてしまうのです。
「今年は天気が悪いから豆に実が入らない。」「そこからトウキビもいで持って帰りなさい。」「うちの子に勉強するように言ってくれ。」「近所で暴走族がうるさいから叱ってやってくれ。」とか、炎天下のビニールハウスの中で盆栽について2時間もうんちくを聞かされた事もあります。あの時ばかりは本当に死ぬかと思いました(汗)。ほどなく暴走族はうちの近所を通るときエンジンを切ってバイクを押して歩くようになりました(笑)。
最近は隙間無く家やマンションが建ち並びすっかりと変わってしまいました。ですがこの歳になった今でも実家の方に顔を出すと、昔からいるお年寄り達が声をかけてくれます。釣りの調子はどうだとか畑の野菜がどうだとか昔通りに、皆私の稼業を知ってはいるはずなのですが…。そんなお年寄りたちも年々一人減り二人減りと寂しいしだいでございます。
ありがたいものです。子供の頃から見守られているような…。
そろそろ住まいだけでも地元に戻ろうか…と思う今日この頃です。
私は転勤族ではないのですが、今住んでいる所が5か所目なので、さすがに昔からの顔なじみという方はいなかったりします。
今の神谷さんの暖かさは、そういった方々との中で作られていったのかもしれないですね。
帰る場所があるというのは、安心します。
今日は携帯電話からおじゃましてみました。
子供の頃から知っているというだけでホッとする感じはありますね。ご近所のお年寄り、商店、蕎麦屋、クリーニング屋みんなスーパーなんかに負けずに頑張って長生きしていただきたいものです。
かく言う私は30代後半の東北地方の貧乏ヤクザですが(笑)
一行一行から伝わるユーモアと真っ直ぐさに、心清き漢を見つけたような気がしました。
同業の方に見つかってしまいましたか、なんだか照れくさいですね。たわ言のようなブログですがコメントいただいた事、深くお礼申し上げます。私も若い頃は金、金、金と金ばかり追いかけていたのですが、ここ数年色々な事を考えるようになり今ではすっかり貧乏になってしまいました(笑)。ですが前よりも不思議と晴れやかな気分がいたします。
是非また覗いてやってください。
お互いに頑張りましょう!