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雲のように飄々と…月のように夜道を照らし…
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鮭釣りに行く度に感じる事のお話です。
私は毎年この時期になると同じ話をしております。
頑張って故郷に帰ってきた鮭を10匹も獲った・・・という事は忘れていただいた上でお読み下さいm(__)m
忘れていただかないと、この後の話が全て台無しになってしまいます・・・(汗)。
『鮭』 もはや日本中の方が当然知っている事とは存じますが、彼らは大海を何年も旅して、最後に生まれた川に帰ってその命を全うします。その最後の旅は、次の世代に命を繋ぐために死力を尽くした決死の旅でございます。よくTVで放送される事があると思いますが、その最後は壮絶なものであります。
鮭は大海にいる時は銀色に輝いておりますが、故郷の川に近づいてくると、段々と銀色が剥がれ落ち黒ずんでまいります。オスはシラコ(精子)に、メスはイクラ(卵)に激しく栄養を使うためらしいです。本当かどうかは知りません・・・。そして川を登っていく間に段々白くなるのです。水の中で白く腐っている魚の死骸を見た事があるでしょうか、あんな感じになるのです。上流を目指して泳いでいる最中にも、体はどんどん死んでいくのです。
もし人間に、出産するときは真冬の雪山でしなさい、というルールが有ったとしたらどうでしょう。身重の妻とその夫が、厳寒の雪山を身一つで登っていくわけです。衣服はボロボロになり、しだいに凍傷で皮膚や指が腐り落ち・・・それでも次の命を繋ぐために登り続けるのです。
決して投げ出す事無く・・・、そんな事が可能でしょうか。
そんな凄い事を、鮭達はやっているのです。
「思考の無い動物が本能でやっているだけだろう!」
その意見はよく判ります。鮭が何を考えているのか、それとも何も考えていないのか、私には全く判りません。
ですが、本能と言えど凄いもんは凄いのであります。
一般的に、鮭はどこまでも上流に行って卵を産む、というイメージが強いようであります。実際は人それぞれ鮭それぞれでありまして、河口で産む者もいれば、気合でどこまでも上流に行き産む者もおります。川全体にバラバラに産む事で、生存確率を上げようという作戦のようでございます。
本当に鮭は何も考えていないのでしょうか・・・。
時に自然は大切な何かを教えてくれているような気がいたします。具体的に何かを示してくれる訳ではありませんが、生きる姿勢であったり、命の厳しさであったり、とても大切な何かを・・・。
そんな事を考えるのはきっと人間だけなのでしょうね。
10匹獲った事は忘れてください・・・(>_<")