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雲のように…月のように…

雲のように飄々と…月のように夜道を照らし…

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繁華街

私の住む都市は北日本最大の『繁華街』を有しております。
(以降⇒街)
まぁ私共もそこを根城としている訳でありますが、子供の頃は街を歩くのがとても怖かったと記憶しております。小学生の時は一人で歩けば必ず有り金をすべてカツアゲされる場所だと信じ込んでおりました(笑)。中学生位から怖いもの見たさ半分、度胸試しも兼ねて数人で意味も無く街を徘徊してみたものです。

当時は今とは少し違いガキを相手にした商売等は何も無く中学生だけで入れるのは喫茶店ぐらいのもんでした。どこを歩いても*地廻りのおっさん達に「こんなとこウロウロしてないで、早く帰れよ~♪」とグルングルンの巻き舌で優しさ交じりに声をかけられたものです。
今から20数年前…思い起こすとあの頃には大人に余裕があったなぁと思います。

   (*地廻り…大手全国チェーンではない地元のヤクザ。)

街は変わってしまいました…
SEGAだのKONAMIだのとゲームセンターが何件も建ち並び、顔なじみの酒屋は姿を消し代わりにコンビニが乱立しております。その両方にガキ共がたむろし、やがてそいつらを相手に商売しようという大人も群がって…。
ガキ共相手に銭を稼ごう、巻き上げようとする大人達の『卑しい性根』『余裕の無さ』が街を変えてしまったのでしょう。ひと昔前は子供相手の商売なんて格好悪いと誰もが思っていたはずなんですが…。

偉そうな事を語ってはおりますが、街が『このような事態』に陥っているのは、恥ずかしながら私共の業界に多大な責任があるのです。
冒頭でもお話しましたが私共が子供の頃には『余裕のある大人』が優しく叱ってくれました。いかつい地廻り達が畏怖を与え「こんな所に来るにはまだ早い!」 「ウロチョロしてると酷いめに会うぞ!」という事を暗に伝えてくれていた訳です。
『ガキはとっとと家に帰れっ!自分で稼げる大人になったらパーッと遊びに来いっ!』
これが 『粋』 じゃあありませんか。先輩たちは『粋』と『洒落っ気』そして良い意味での『怖さ』を持っていたように思います。それに比べ今の私共は…。

少女売春・シャブ・ドラッグetc…
最近よく考えてしまうんです、どんなやり方で作った銭でもやっぱり『銭』は『銭』なんでしょうかねぇ…。そんな『銭』でどんな高い物を飲み食いしても美味いとは思えないんですがねぇ…

残念ながら私ごときの力では昔の『粋な繁華街』の姿を取り戻す事はできないのです。

私は明日もこの『街』のどこかにいます…。

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