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雲のように…月のように…

雲のように飄々と…月のように夜道を照らし…

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子供①

小学6年生の子供達を調査したところ、毎年確実に『体力』『知力』が低下しているそうです。
そりゃあそうだろうな、と普通に思ってしまいました。習い事や塾に行かなければならない子供も多いし、そうでない子供達にもゲームやパソコンが有りますから。恐ろしいことに今の時代、貧乏な家でもプレステⅡ程度は必ず有るのです。

マスコミの言い分はこうです、「親が無関心」「学校教育のレベルが低い」「今の子供達が無気力」etc 。どれもが絡み合っての結果なのでしょうが、まるで他人事みたいに・・・。テレビ業界がもう少し頭を使って電波を飛ばせば、この程度の問題は解決してしまうのですが、この話をすると長くなるのでやめておきます。

私は子供達には一切の責任は無いと思っております。
私共が小学生の頃、塾に行っているなんて子は普通におりませんでしたし、習い事は良いトコの子しか行きませんでした。ゲームウォッチなんて物が出てきた世代なのですが、家に閉じこもってまでやる程の物ではありませんでした。家にポツンと一人でいても退屈だから外で遊んでいただけなのです。ゲームセンターにも行きたかったのですが、怖いお兄さん方にカツアゲされてしまいますから(笑)。

今の子供達とはまるっきり状況が違います。家にいて退屈しないだけの設備があったら外に出ませんよ普通。では買い与えた親のせいなのか?これも違うと思います。ゲームは親の世代がやっても楽しいんです。その楽しさを知っていたら、子供にねだられた時に断りきれないと思います。どこの家庭にもあると思えばなおさらの事であります。

外で走り回る機会が減ったのですから当然『体力』は低下するでしょう。

では『知力』はどうなのでしょう。
先日、友人の子供(小学4年生)の教科書を見る機会がありました。ビックリいたしました、カラフルで・・・(笑)。挿絵ばかりがやたらと多く、漢字が異常に少ないのです。あんな物を人様の子供に配っておいて『知力』が低下しただなんて、ただの教育委員会の嫌がらせでございます。親の関心も子供の気力も関係ありません。たとえ教員共が真面目に教えても所詮あの教科書止まりであります。あの絵本のような教科書には悪意を感じてしまいました(怒)。

今は塾に通う子供達も多く見受けられます。じゃあ『知力』は上がるんじゃないの?いやいや、そんなに簡単なものでしょうか。
ここで無気力というものが絡んできます。子供達だって耳をふさぎ目をつぶって生きている訳ではございません。勉強をした先に何があるのか、そのビジョンが見えないのであります。

将来、研究者になって世の中を便利にしたい。
これ以上?すでに充分便利で何不自由ないじゃないですか。
医者になって人助けをしたい。
もう誰の目にも医者は人を助ける職として映ってはいませんよね。
他の職業に対しても同じです、頑張って勉強して得られるメリットという物を子供目線ながら測っているのです。いくらうわべで勉強したところで身につく訳がありません。

どうすれば子供達が気力溢れ、知力・体力ともに向上するのか。
そんなもんに明確な答えはありません。時代の大きな流れでこうなった訳ですから。銭や物に囚われて、肝心な人としての生き様というものを無視してきたペナルティであります。国の教育方針だとか、親の自覚だとかで今更止められるような小さな流れではないと思っております。
だからと言って親は諦めてはいけません、絶対に。

偉そうな事を言っていても私には嫁も子供もおりません。
ですが何人かのお子さんに名前を付けさせていただいた事がございます。たとえ人様の子であろうと、その子達にはブン殴ってでも人としての大切な物を教えたいと思っております。

勉強なんかできなくても良いから、真っすぐないい者になって欲しいなぁ・・・と。

でもそんな風に育つと余計な苦労もしてしまうかもしれませんね・・・。

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