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雲のように…月のように…

雲のように飄々と…月のように夜道を照らし…

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成人式

新年早々、物騒なニュースが多く残念に思います。
妹を殺したあげく切り刻んでみたり・・・、人間のする事ではありません。同じテレビを観て、同じ言語を使って、同じような食い物を食ってる筈なのに、気違いは生まれてくるものなのですね。
嫌な気分であります・・・。

猟奇殺人とは種類が違いますが、もう一つとても気分を害したのが『成人式』であります。気分を害するポイントが一般の方とは少々ズレているかもしれません。
なんて恥ずかしいんでしょう・・・。
実際に騒いでいるガキ共も当然恥ずかしいのですが、毎年似たような報道をしているメディアも恥ずかしい。真面目な顔してコメントをしている3流評論家やタレントも、剥きになって騒ぎを大きくしている警察も実に滑稽であります。

中途半端なガキ共が奇声をあげているのを、ジュラルミンの盾を持って囲む警官達。絵的に可笑しいでしょう、コレ(笑)。
「うるせぇっ!」
・・・とガキ共を一喝するだけで黙らせるような大人がいないというだけでも、社会としては恥ずかしい事であります。どうせなら来賓にその地域の大親分でも出席してもらえば良いのです。それでも騒げるというのなら、逆に大したもんです。その時は褒めてあげましょう(笑)。


私の成人式は19歳(20歳になる年)で出席するものでした。私は早生まれなので出席者の大半は1コ下の後輩達でした。当時もうこの業界にいた私は、朝一でスーツを着て実家に顔を出しました。両親と祖父母に顔を見せてから、近所の同級生とタクシーで会場へ向かったのであります。黒の縦縞のスーツ、黒のコート、黒の皮手袋、青いグラデーションのサングラス、イメージは松方弘樹でございます(笑)。

タクシーで会場に着くとパトカーが何台も来ておりました。
正面玄関の前には警官がワンサカ・・・、何で?
「どけよ!馬鹿オマワリっ!」とそいつらを押しのけて進んで行くと、黒い紋付袴で背中にはドーンと山○組の菱の代紋を背負った若者が一列に並んでいたのです。
はぁ~~~、何をしてるんだか・・・(汗)。
「おいっ!」
どこの誰だか分らなかったので、とりあえず声を掛けてみました。

クソ馬鹿共が「あぁ~ん?」という感じで一斉に振り向くと、口々に「あっ、お久しぶりでーす。」「ご苦労様でーす。」って・・・、皆見覚えの有る近隣の後輩達でした。こいつらに挨拶をされている私に警察の冷たい視線が一気に集中しておりました。
め・迷惑でございます・・・(-_-;)。

「何ちゅう格好で来てんのよ、この馬鹿共!そんな格好しやがってお前ら全員ヤクザになったのか?」
一同 「はいっ!」
当たり年です・・・、ヤクザの当たり年・・・(-_ゞ。
「ま・まぁいいわ・・・。で、何でこんなにサツ来てんのよ?」
「自分達は何もしてないんですけど、何か囲まれてるんですよね。」
「あっそぉ。じゃお前ら皆あっちの端っこ行け、端っこ。ずーっとあっちの、うん。ホラ、皆に迷惑だから、なっ。そうそう、あっち!」
一同 「はいっ!」
はぁ~~~(-_ゞ

何か言いたげな警察に「これで良かったべ?端っこの方が良いだろ?あっ俺はあいつらと関係無いからな。あ~良かった、良かった。」と言い残して式場に入りました。その間何があったかは知りません。式が終って外に出ると、まだゴチャゴチャとやっておりました。寒い中ご苦労な事です(笑)。いつの間にかパトカーの上に乗っかってる者までいる始末。

「おー!俺ぁ帰るからなぁ~!あんまりやりすぎんなよ~!」
一同 「お疲れーッス!おめでとうございました~!」
「おうっ!お前らもおめでとうなぁ~!」(^O^)/
ちょっと遠目から声をかけて帰りました。
またもや警官達が恨めしそうな目で私を見ておりました。ちゃんとお願いすれば止めてやろうと思ってたんですけどね。どうも警察というのはお願いの仕方を知らないようであります(笑)。

この後は、祖父母の家で寿司をご馳走になり帰りました。
成人式会場での騒動がどうなったかは全く知りません。敷地の端っこでやらせておいたので、さほど人様の迷惑にはなっていないと思うのですがどうだったのでしょう。早いものです、あれからもう16年も経ってしまいました。

『荒れる成人式』・・・本人達が馬鹿なのは今も昔も変わりません。しかし、今の大人達の反応はどうなのでしょう。対処の仕方が分らずに右往左往しているようにしか見えません。警察を呼んで逮捕するような事になる前に、きちんと叱ってやめさせられないのならば容認している事と同じであります。二十歳やそこらのガキ共が怖いのならば成人式などやめれば良いのです。あたふたしている大人が実に情け無い・・・。

全国の『荒れる成人式』と対比して『夕張の成人式』が随分と取り沙汰されております。なんでも市には成人式の予算が無く、全国から募金を募って手作りで成人式をやったそうです。確かにメチャクチャな成人式に比べれば物凄く立派な若者達のような気がします。立派な子達だとは思いますが、悪い者達と比べればという話であります。

少し根性の曲がった見方をすれば、成人式なんてそれほど金のかかるイベントではありません。見ず知らずの人達に募金を頼む類の話でしょうか。皆でバイトした金を持ち寄ったというのなら美談だとは思うのですが・・・。一人1万もあればお釣りがくるような式を募金でやっておきながら、レンタルでも楽に5万はする晴れ着を着られてもイマイチ感心ができないのであります。
運営委員の女の子の涙を見ると、きっと苦労があったんだろうなぁとは思うのですが、結局は自分達の記念の為のイベントですから何か筋が違うような気がいたします。これを機に人様の為にも同じように行動力を発揮できるような大人になってくれるのを願うばかりであります。

『成人式』これが終ったからといって次の日から大人になれる訳ではございません。大人か子供かを決めるのは年齢ではありません。あくまで周りの評価であります。30を過ぎても40を過ぎても頭が足りなければ、ただのガキでございます。現に私は50半ばのオッサンにも「なんだぁ、このガキこの野郎!」と普通に言い放ちます。そんな事を言われたら格好悪いですよ。

自分の力で飯を食う事、人様から馬鹿にされるような真似はしない事、そして自分の周りのガキ共をビシッと躾ける事、これが大人のすべき事であります。他にも大人の条件は沢山ありますが今日のところはこんなもので(笑)。


新成人の皆様、とりあえずおめでとうございます。
格好良い粋な大人を目指してくださいね!

まだまだ私は貴方達には負けません(^^)。

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