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雲のように…月のように…

雲のように飄々と…月のように夜道を照らし…

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春到来

やっと日中の気温が10℃を越えるようになってまいりました。
とうとう春が来たんだなぁ・・・、と感じております。と言いつつも、朝方にはしっかり霜が降りていたりするのですが(笑)。

気温もさる事ながら、いろいろな部分で春を感じております。街を歩く人々の服装、早朝の小鳥のさえずり、夜明けの早さ・・・etc。中でも一つだけ気分が悪いのが、暴走族の出現であります。やかましいんです・・・。

私共の土地では、冬季雪が多いため暴走族も活動できず、ちょうど今頃ぽつらぽつらと走り出すのであります。あの音を聞くと否が応でも「ああ、もうこんな季節なんだなぁ。」と感じてしまいます。せっかく気分の良い春なのに・・・(怒)。

私達の業界では、やはりと言っては何ですが大半の人間が若い頃に暴走族をかじっております(汗)。私のように一切暴走族経験が無いのは極稀なのです。全国的にも、40代前半までの業界人には当て嵌まる事だと思います。自分がやってなかった所為もあり、過敏にうるさく感じてしまうのかもしれませんね。


私には、ほぼ毎日のように顔を合わせる仲間が数人おります。皆それぞれが他団体の若い者です。組織は違えどやけに気が合い、いつの間にやら大の仲良しグループになってしまいました。歳は私が一番下で、あとは1コ上2コ上の者ばかりです。毎日のように会っている癖によく話す事があるものだと、皆で呆れております(笑)。彼らも皆、見事に暴走族出身者なのです(汗)。

先日、その仲間共と晩の10時位に街外れの居酒屋で飯を食っておりましたら、表通りを10台程の暴走族がタラタラと通り過ぎていきました。「うるせぇなぁ。」と舌打ちする者、目をキラつかせて「おぉっ!」と喜んでいる者、「おいおい捕まっちゃうぞ。」と軽く心配する者。それぞれがそれぞれの反応をしておりました・・・(汗)。

・・・って、「お前ら全員元族だろう。何だそのバラけた反応は・・・。」思わずツッコんでしまいました(笑)。
「いやぁ、自分で乗ってなきゃうるせぇし・・・」
「いやぁ、久々に乗りたいなぁなんて・・・」
「いやぁ、あんなにトロトロ走ったら捕まるだろ・・・」
そして、最後には皆口を揃えて「いやぁ、若いって良いなぁ~♪」

馬鹿ばっかりです(笑)。
この集まり、不思議な事に現在の組も違えば、過去の暴走族チームもバラバラであります。話の流れ的に「お前のチームとあの時モメた。」とか「お前のチームはショボかった。」だのと言った昔話に突入します。もう何十回も聞き飽きた話ばかりです・・・(汗)。

「よくまぁ、毎度毎度同じ話をできるもんだなぁ。楽しいのか?」と私が呆れ顔で言うと「お前はやってないからそんな事言うんだよぉ~♪」とニコニコしながら答えやがります。その度、イラッとします。奴らに言わせると、部活動のような青春の1ページなんだそうです。迷惑な青春であります(汗)。

今のクソガキ共も、青春の1ページとしてちゃんと楽しんでいるのでしょうか。ちょっと・・・、いやかなり人様に迷惑をかけているとは思いますが、その辺が気がかりです。私らがこんな事を心配するのは変だとは思いますが、ヤクザの小間使いのような事をやらされたり、薬の類を売らされていたりでは、せっかくの青春時代が台無しであります。どうなんでしょう・・・。

皆とつるんで喧嘩をしたり、馬鹿をやったり、確かにこの歳になると少し羨ましく思ったりもいたします。例え暴走族が始まりだとしても、その中で一生の友達をたくさん作って欲しいと思います。私の仲間は、いまだに良い友人をたくさん持っております。これはとても大切な事です。

悪ガキ共が、IT業界に参入する事はないでしょう。一流商社に就職する事もないでしょう。公務員になる者も、一般事務職に就く事も稀でしょう。バイクを降りる歳になれば、色々な現実が彼らを待ち受けている事でしょう。エリートと呼ばれる道に後ろ足で砂をかけた以上、若干厳しい道を歩んで行かなくてはいけません。

勉強に時間を取られても真面目にやってきた子達に比べれば、自由気ままに濃密な時間を過ごしてきた訳です。近い将来、必ずそのツケは回ってくるものです。だからこそ、今の時期に大切な友達を作るべきなんです。将来に渡って付き合える大事な友達が数多くいれば、過去にやった馬鹿な事も全て大切な思い出になるのです。馬鹿にも限度はございますが・・・。

ガキ共に今こんな話をしても、将来その時が来るまでピンとこないかもしれません。私共もこの歳になるまで、こんな事を考えたりしませんでした(汗)。数年前なら暴走族を見かける度に追いかけてブン殴ってやろうかな、ぐらいの事を考えていたのに、今ではこんな心配までしてしまいます。歳を取るのは不思議な事ですね。

暴走族は迷惑な事です。しかし、悪ガキ共には悪ガキなりの青春があります。人様から嫌われるだけではなく、沿道から応援してもらえるような暴走族になって欲しいものであります。昔はただのゴロツキ集団ではない『硬派』な暴走族ってのもありましたからね(笑)。そういうのを目指して欲しいものです。


随分と寛大な事を書いてしまいましたが、私の前を走っていたらやっつけます!

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